Google スプレッドシートで名前を入力してもらうとき、こんなことはありませんか?
- 「山田 太郎」← 全角スペースあり
- 「山田 太郎」← 半角スペースあり
- 「山田太郎」← スペースなし
人によって入力方法がバラバラだと、データの統一が難しくなり、後の処理や検索に支障が出ることも。特にフォーム連携や名簿作成では、スペースの違いがエラーの原因になることもあります。
そこで今回は、名前欄に空白(半角・全角スペース)を含む入力を禁止する方法を、Google スプレッドシートで簡単に設定する手順をご紹介します。
もうすでに名前欄に空白を含んでいる方は、【Google スプレッドシートで全角・半角スペースを完全に削除する方法】を参考にしてください。
Googleスプレッドシートで名前欄にスペースを含む入力を禁止したときの動作イメージ

Googleスプレッドシートでスペースを禁止する手順【入力規則の使い方】
1. 対象のセル範囲を選択
例:A2:A20 など、氏名を入力してもらう列を選択する。

2. メニューから【データ】-【データの入力規則】を選択する

3. 右側にあるデータの入力規則で【+ルールを追加】を選択する

4. データの入力規則の「条件」を【カスタム数式】に変更

5. 以下の数式を入力

=AND(ISERROR(FIND(" ", A2)), ISERROR(FIND(" ", A2)))
数式の意味
FIND(" ", A2)→ 半角スペースを探すFIND(" ", A2)→ 全角スペースを探すISERROR→ スペースが見つからなければ TRUEAND→ 両方のスペースが含まれていない場合のみ TRUE(=入力許可)
6. 詳細オプションの設定
選択したセルのヘルプテキストを表示
スペースを含んでいた場合にメッセージを表示したい場合は「選択したセルのヘルプテキストを表示」にチェックを行い、メッセージを入力する
例:「名前欄にスペースを含めないでください」

データが無効の場合:【入力を拒否】を選択する
※【警告を表示】であれば、入力は許可されてしまうため。

補足:すでに入力された名前に空白があるか確認する方法【スプレッドシート】
既存データにスペースが含まれているか確認したい場合は、次のような補助列を使うと便利です。
=IF(OR(ISNUMBER(FIND(" ", A2)), ISNUMBER(FIND(" ", A2))), "NG", "OK")
「NG」と表示されたセルには、空白が含まれています。
正規表現を使った制限(Googleスプレッドシート限定)
よりスマートに制限したい場合は、正規表現を使う方法もあります。
=REGEXMATCH(A2, "^[^ ]*$")
この数式は、「半角スペース」「全角スペース」のどちらも含まない文字列だけを許可します。
活用シーンの例
- 保護者向けフォームで名前欄の入力ミスを防ぎたい
- 教育現場で児童の名簿を統一したい
- 名簿や証明書の自動生成でスペース混入によるエラーを防ぎたい
まとめ
名前欄の空白は、見た目では気づきにくい入力ミスのひとつ。
スプレッドシートの「入力規則」を使えば、誰でも簡単にスペース混入を防ぐことができます。
フォーム連携や名簿作成の精度を高めたい方は、ぜひ試してみてください!

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