Googleスプレッドシートでデータを整理していると、特定のキーワードが含まれる行全体を目立たせたいときはありませんか?
例えば、B列に「完了」と入力された行をグレーアウトできれば、管理表の中でひと目で確認できます。
この記事では、条件付き書式とカスタム数式を使って「セルではなく行全体を色分けする方法」を初心者向けに解説します。
行全体を色分けする手順
1. 色を付けたい範囲を選択
行ごとに色を付けたい範囲(例:A3:E10)をドラッグして選択します。
2. 条件付き書式を開く
メニューから 「表示形式」→「条件付き書式」 をクリックします。
右側に「条件付き書式ルール」の設定画面が表示されます。
3. カスタム数式を入力する
「書式ルール」から 「カスタム数式を使用」 を選び、数式を入力します。
※カスタム数式の具体例を参考に入力してください

4. 書式を設定
背景色や文字色を選び、「完了」をクリックすれば設定完了です。
カスタム数式の具体例
完全一致で行全体を色付けする
E列に「完了」という文字が入力されている場合に、その行全体を色付けしたいときは次の数式を入力します。

=$E3="完了"
- Qどうして『$($E3)』を付ける必要があるのですか?
- A
列(E列)を固定することで、他の列にも同じ条件が適用され、行全体を色付けできるようになります。
部分一致で行全体を色付けする
E列に「完了」という文字を含む(部分一致)場合に、その行全体を色付けしたいときは次の数式を入力します。

=REGEXMATCH($E3,"完了")
特定の文字で始まる場合
E列に「完了」という文字で始まる場合に、その行全体を色付けしたいときは次の数式を入力します。

=REGEXMATCH($E3,"^完了")
特定の文字で終わる場合
E列に「完了」という文字で終わる場合に、その行全体を色付けしたいときは次の数式を入力します。

=REGEXMATCH($E3,"完了$")
複数の文字列に対応する場合
E列に「完了」や「済」など複数の文字が含む場合、その行全体を色付けしたいときは次の数式を入力します。

=REGEXMATCH($E3,"完了|済|OK")
このように複数の条件を設定すれば、進捗管理表やタスク一覧がぐっと見やすくなります。
REGEXMATCH関数とは?
REGEXMATCH関数は、基本的には「Googleスプレッドシート専用の関数」です。
セルの文字列が 正規表現(regex: 特定のパターンを表す記号付きルール) に一致するかどうかを判定する関数です。
結果は TRUE(一致) か FALSE(一致しない) を返します。
書き方(構文)
=REGEXMATCH(対象セルまたは文字列, "正規表現パターン")
- 対象セルまたは文字列:検索したい文字列(例: A1 など)
- 正規表現パターン:探したいパターン(例: “完了”)
まとめ
Googleスプレッドシートでは、条件付き書式とカスタム数式を組み合わせることで、セル単位ではなく行全体を自動で色付けできます。
「完了」「未処理」「緊急」などのキーワードに合わせて行を色分けすれば、タスク管理や進捗管理がぐっと効率的になり、ひと目で状況を把握できるようになります。
セル単位で色分けする方法は以下で試してください。
ぜひこの記事を参考に、あなたのスプレッドシートでも色分けを試してみてください。
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